こころルーム表参道
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小さな「快」がもたらすチカラ


私たちは、日々さまざまな刺激を受けながら生活をしています。

その刺激は、私たちにとって心地良い「快」をもたらすものもあれば、
心地悪い「不快」をもたらすものもあります。
また、大きな刺激もあれば小さな刺激もあります。

刺激が大きければ、
受けた刺激が自分自身にとって
「快」の刺激なのか、 「不快」の刺激なのかがわかりやすのですが、
小さい刺激になると、私たちは時に
小さな「不快」(不安や不満)を コツコツとため込み、
小さな「快」(楽しみや喜び)は、
なかったかのように素通りしてしまうことがあります。


「快」は私たちが求めているものなので、
スムーズに違和感なく受け取ったり、
心の中に入り込んだりできます。

反対に「不快」は私たちが求めていないもの。
つまり受け取りたくないもの、 入ってきて欲しくないものなので
避けようとする力が働いて、 「快」よりも気が付きやすくなるのかも知れませんね。

「不快」をもたらすものを取り除くことや、
変化させるために工夫することは、
もちろん大切で重要な時があります。

ただ、今回は私たちに「不快」をもたらすものにスポットを当てるのではなく、
素通りしがちな小さな「快」にスポットをあててみたいと思います。

日常の小さな瞬間を大切に 小さな「快」とは、
ちょっとうれしい気持ちになったり、
心地良さを感じたり、
少し穏やかな気持ちになったりというようなこと。

大したことではないけど、
楽しさ・うれしさ・幸せ・喜び・心地良さを感じる瞬間。

『お気に入りのカフェでおいしいカプチーノを味わっている瞬間』
『雲間から降りそそぐ太陽の光を浴びている瞬間』
『ぼんやりと夜空を眺めている瞬間』
『水まわりの水滴をキレイにふき取った瞬間』…。

あなたが過ごす日常にある小さな「快」はどんなものでしょう?
気に留めなければ、当たり前で、何の変哲もない 意味のないこと。

小さな「快」は、小さいながらも
私たちの気持ちを癒したり、和ませたり、
元気や勇気を与えてくれます。

小さいからといって軽んじれば
「快」がもたらすチカラを受け取ることはできません。

忙しさに埋もれてしまいがちな日常にある小さい「快」を見つけてじっくり味わう。
日常に小さな「快」をちりばめ、その心地良さに浸ってみる。

そういう瞬間を大切に、 丁寧に過ごすことで
「快」を感じて過ごす時間が増えていきます。

私たちは、求める刺激ばかりを選別して日々を過ごすことはできません。
求めていない刺激も受け取りながら日々を過ごしています。

だからこそ、
意識的に日常にある小さな「快」を受け取るスキルを磨く。
また、意識を向けることによって
自分自身の「快」のツボを心得ることができます。

小さな「快」を日常に散りばめ、
「快」を感じる時間を積極的に増やしていきましょう。








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