こころルーム表参道
こころルーム表参道


自分を目的地へ送り届けてあげよう


かお目的地へ向かう私たち


「このままじゃいけない」「いやだ」「なにか違う」…
満たされていない状況や、状態に身を置くことは、
苦しかったり、辛かったり、 居心地がわるいものです。

そんな時私たちは、
「なにがダメなんだろう?」
「なにが足りないんだろう?」
と自分自身や、状況の中の ダメな部分や、
ないものに目を向けていきます。

なぜなら… ダメな部分を見つけられれば、
その部分をよいものへと変えていくことができる、
足りないところを見つけられれば、
新しくなにかを加えていくことができるからです。

そう、私たちは、「こうありたい!」「こうしたい!」という
目的地へ歩みだしているのです。


目的地を見失うとき

ところが、私たちは時々「ダメ」とか「足りない」に焦点を当て過ぎて、
必要以上にエネルギーだけが消耗される時間を過ごしてしまうときがあります。

「ダメな部分」「足りないところ」をひとしきりピックアップした後に
『ならばどうするか?』と再び目的地へ向かって歩み出せている場合はいいのですが、

「能力が足りないからダメなんだ」
「魅力が足りないからダメなんだ」

ない。ない。ない…。ダメ。ダメ。ダメ…。

このようにダメな部分や足りないところをピックアップしているうちに、
「ダメ」「ない」という言葉に圧倒され、翻弄され、
本来、目的地へたどりつくために始めた歩みが、
いつしかエネルギーを消耗させ、
目的地を見失わせてしまう歩みへとすりかわってしまうのです。


にこ再び目的地へ

そのような時には、
一呼吸おいて、優しく、穏やかに問いかけてみましょう。

「私は、どうしたいの?」
「私は、どうなりたいの?」

目的地に目を向けるための質問です。

目的地が確認できたら、次に以下の質問をしてみましょう。

「目的地にたどりつくためには、なにが必要?」
この質問は、“必要なもの”をみつけるための質問です。

「目的地にたどりつくためには、今なにができる?」
この質問は、“今できること”をみつけるための質問です。

「目的地にたどりつくために、すでに取り組んでいることは?」
この質問は、目的地に向かって“すでに歩みだしている自分を
ちゃんと評価してあげる”ための質問です。

ここで注意したいことは、
質問攻めにしたり、問い詰めたりするのではなく、
優しく、穏やかに問いかけることです。

このような、質問の仕方に変えてみると、
目的地へ向かう道が、クリアに、優しく、穏やかなに整備され、
歩きやすい道に変わっていきませんか?

目的地がいつも視界に入っていて、
いくつかの必要なもの、できることが見えていて、
さらに、歩を進めている自分の姿をちゃんと評価できている状態は、
目的地へ向かう私たちにエネルギーを与えてくれます。
目的地へと歩んでいく(歩んでいる)私を、優しく、穏やかに送り届けてあげましょう。




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