こころルーム表参道
こころルーム表参道

サイコロジカル・ファーストエイド 実施の手引き 第2版 付録Eより抜粋

このページには、災害にあった人へ
どのような対応をしたらいいのか、反応や行動への理解の仕方
援助の方法をライフステージ別(※)で掲載しています。
当ホームページでは、資料の中のいくつかを抜粋して
随時掲載してまいります。
※乳幼児・就学前の子ども・小学生の子ども・思春期の子ども・大人

反応には、個人差がありますので、区分されたライフステージにかかわらず、
ご自身に必要な部分を切り取ってお役立てください。(こころルーム表参道)


乳幼児をもつ親への助言

【もし子どもが・・・その1】

布団に入りたがらない、ひとりで寝るのを嫌がる、夜中に叫んで目を覚ますなど、
眠ることに問題を抱えているなら…


(理解の仕方)
恐い体験をすると、子どもは安心できる人のそばにいたがります。あなたがいないと不安なのです。
災害のあいだ、親と離ればなれになっていた子は、ひとりで布団に入ると、そのときのことを
 思い出すかもしれません。
眠るときは、他にすることがないので、出来事のことを思い出しやすくなります。
 しょっちゅう怖い夢をみる子は、眠ることそのものを怖がるようになります。

(援助の方法)
問題がなければ、子どもと一緒に寝てあげましょう。
抱っこして「そばにいるよ」「どこへも行かないよ」と伝え、安心させましょう。子どもは、
 わざとむずがっているわけではありません。時間がかかるかもしれませんが、もう安全だと
 感じられるようになれば、きちんと眠るようになります。



【もし子どもが・・・その2】

泣き続けているなら

(理解の仕方)
あなたの家族は、災害のためにたいへんな変化を経験してきたのでしょう。
 子どもが悲しむのは自然なことです。
たとえ悲しみを消してやることはできなくても、悲しみを表現させ、なぐさめてやることで
 子どもを支えることはできます。
あなた自身が強い悲しみを抱えているなら、誰かに支えてもらうことが、必要かもしれません。
 あなたの幸せと子どもの幸せはつながっています。

(援助の方法)
悲しみを表現させてあげましょう。
そばにいて、たくさんの関心を注いでやることで、子どもを支えてください。
 子どもと、いつもと違う時間を過ごしましょう。
未来に希望がもてるよう、手助けしてあげましょう。これから生活がどんなふうに
 続いていくかということ、これから体験する楽しいこと(散歩へ行ったり、公園や動物園に行ったり、
 友達と遊んだりなど)について考えたり、話したりすることは大切なことです。

※随時更新してまいります

もくじ 次へ





「サイコロジカル・ファーストエイド 実施の手引き第2版」より抜粋
ダウンロード先はこちら
 
リンク先[兵庫県こころのケアセンターさまHP]