こころルーム表参道
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過去・未来 自分あての手紙


わほー過去の私」から「未来の私」へ


みなさんは、思い出の品物や宝物、
未来の私へ向けた手紙などをケースに入れて、
土の中に埋めた経験はありませんか?

そう「タイムカプセル」です。
時を越えて何十年か後に掘り出され、
カプセルから出てきた過去の私との再会。

まるでタイムマシンに乗って子供だったころの自分と
大人になった自分とが 久しぶりに対面するような刺激的な瞬間です。

タイムカプセルをつくったことがなくても
同じような感覚に浸れるものがあります。

それは、小さなころに書いた文集や作文です。
卒業アルバムにも載っているかもしれませんね。

「大人になったら何になる?」という質問や
「将来の夢」というタイトル で文章を綴った経験が
みなさんにもあるのではないでしょうか?

その文集を大人になった私が久しぶりに読み返してみる。

「手紙」という形式ではないけれど、
そこには大人になった未来の自分を
純粋な気持ちで捉え、夢や目標を自由に想像しながら書いたという
共通点があります。


プレゼント過去からの贈り物

小さなころに、未来の私を想像して書いた手紙や文集には
「したいこと」や「ほしいもの」を自由に選択している姿や、
豊かな発想から生まれた言葉が生き生きと、
エネルギーに満ちた状態でならんでいます。

あまりにも素直な物事の捉え方や
自分の感覚、そしてその表現からは、
大人になって忘れかけていた、
何かとても大切なことを思い出させてくれる力があります。

読んでいるうちに、そんなピュアな心をもっていた自分が愛おしくなったり
抱きしめたくなったりすることもあるでしょう。

そしてこのエネルギーに満ちた言葉たちを見て記憶がよみがえるうちに
過去と現在が一本の糸ではっきりと結ばれたような気持ちになったり
「私は今まで生きてきたんだなぁ…。」と、
日常ではほとんど意識しないことを改めて実感したり…。
そんな不思議な体験ができます。

これらはすべて、時間を越えて届けられた、過去の自分から
今の私へのスペシャルな贈り物なのです。


POST「未来の私」から「今の私」へ手紙を書いてみる

実は、自分からの贈り物は「過去」からだけではなく
「未来」からももらえるのです。

どうしたら、まだやって来ていない「未来」からの贈り物がもらえるの?
そう思った方もいらっしゃるでしょう。
その方法を今回はお伝えしたいと思います。

その方法は
「未来の私」から「今の私」へ宛てて手紙を書くというものです。

例えば「40歳になった私から今30歳の私へ」というように、
何年か後の○○歳になった私を想定して、
今の実年齢の私へ宛てて手紙を書くという方法です。

まず準備として、
今の状況や環境で出来る出来ないは考えずに、
幼いころ文集などに書いていたような自由な発想や思考で、
何年か後になっていたい理想の私に思いを馳せましょう。

それができたら、早速ペンをとりましょう。
手紙を書くときには、
将来まさにそれを全て手に入れた私(理想の未来像)になりきって
書くことがポイントです。

「○○歳の私へ」という出だしで、
まずは未来の私がどのような状況になっていて、
どのような気持ちで日々を過ごしているのかなどを報告しましょう。

そして大切なことは、
未来の私がこのような生活や状況を手に入れるために、
現在の私がどうしたらいいのか、
実現可能なアドバイスや具体的な方法を伝えてあげることです。

ポイントは、「こうしたらいいと思うよ。」というように、
お姉さんが妹にやさしく教えてあげるように書くことです。

手紙が出来上がったら、
後日ゆっくりと読んでみてください。

そこには、今まで気づかなかったことに気づいたり、
なかなか今まで踏ん切りがつかなかったことに決心がついたりと
いろいろな発見があると思います。

もし仮に、何も発見できなかったとしても残念に思うことはありません。

「未来の私」から「今の私」へ手紙を書けたことに、
とても意味があるのですから。

これが未来からの贈り物です。
発見をしたら、
あとはそれを実行に移すことが大切です。
何年か後には
手紙に書いたような理想の私を本当に手に入れているかもしれません。

自分から自分へ宛てた手紙。

たまには押入れをひっくり返して文集を見たり、
未来の私から手紙をもらったりして
スペシャルな贈り物を「今、ここ」の私が受け取ってみるのもいいかもしれません。

自分から自分宛ての贈り物ですもの、
過去からでも未来からでもきっとそのメッセージを
素直に受け取って活用することができるでしょう。



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